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雲とおく オンナは近し 枯れおばな [お笑い・ユーモア]

雲とおく オンナは近し 枯れおばな

平成14(2002)年2月5日 

警視庁少年育成課と麻布署は4日までに、児童売春禁止法違反容疑で東京都板橋区のゴルフ用品卸会社社長・佐藤太郎(仮名)容疑者を逮捕した。調べでは、佐藤容疑者は昨年11月25日、豊島区内のホテルで都内の私立高1年の女子生徒(15)に現金2万円を渡してわいせつな行為をした疑い。

調書によれば佐藤容疑者は70歳と高齢ながら“ちゃんとコンドームをつけてやった”という。

佐藤容疑者に少女を紹介していたのは、児童福祉法違反などの容疑で一緒に逮捕された千葉県松戸市の会社員・鈴本稔(仮名)容疑者(58)。鈴本容疑者は、会員制の風俗雑誌で「足長おじさんを募集」と宣伝し、応募してきた佐藤容疑者と知り合った。JR上野駅などの街頭で女子生徒に「モデルの仕事をやらないか」と声を掛け、佐藤容疑者や別の会社役員に紹介した。

鈴本容疑者は5年ほど前までは、自称、芸能プロダクション経営、実際にタレントやモデルの派遣業をしていたことがあるというが、経営困難により売春相手紹介に"転業"していた。しかし、佐藤容疑者ら顧客から「もっと若い女性を」と所望され、少女をスカウトしたという。

「ジューンさん、これからの社会は世界的に老人化が進んでゆくよね」
「そのようですね」
「だから、上の佐藤容疑者のように70才になっても元気で性生活を楽しみたいというのは、ちっとも不思議ではないよね」
「でも、ちょっとゆきすぎではないでしょうか?人生というのは性生活だけじゃないでしょう?」
「もちろん、生きがいは性生活以外にもたくさん見い出すことができる。でも、性生活に生きがいを見い出すことが、いかにも下品なように言うのは、人間が本来動物であるということを無視した暴言だと思うな」
「あたしは別にそう言おうとしているのではないの。ただ、70才にもなって女性を欲しがる生理的欲求が衰えず、それが15才の少女に向かうという事実を見せつけられると、男性がその年になっても、なおかつ女性を欲しがるということに驚きを覚えるわけです。それで、ごく自然に男性はその年になっても、まだ女性が欲しいのかな?と、思うわけです」
「ジューンさんは、女性が年をとると性欲がなくなると思っているようだね?」
「普通の女性はそうだわ」
「確かに女性は、ある年齢を迎えると月経が止まるから、それを境にして女性から中性になる。だから性欲もなくなる、と思っているようだけれど、それは女性が勝手に思い込んでいるだけだよ」
「そうかしら?」
「実は、これまでにも、年をとった女性に性欲があるかどうか、学者や科学者が関心を示している。日本では江戸時代に新井白石(1657【明暦3年】ー1725【享保10年】)という学者が興味を示している」
「どういう人?」
「『生類憐れみの令』で有名な5代将軍・徳川綱吉の死後、六代家宣、七代家継の二代にわたって幕府の中枢で活躍した江戸時代中期の儒学者ですよ。『正徳の治』と世に伝えられている政治改革をやった人なんだ」
「そういう人が女性の性欲にも関心を示したの?」
「そうなんだよ。ある時そのことが気になっていたので母親に尋ねたそうだ。『母上、おなごというものは、一体いくつになるまで殿方と閨房にて睦み事をなさりたいと思うので御座いますか?』とね。実は、新井白石は、父が57歳、母が42才の時に生まれた子供だった。今日でさえ大変な高齢時の出産といわれる。だから、昔は40才過ぎた母親から生まれると“恥かきっ子”と呼ばれ、からかわれたりした。そういうわけで、白石の頭のどこかで、そのことが気になっていたのかもしれない」
「それでお母さんは何と答えたの?」
「それが昔のことだからね、母と息子がセックスの話などするなんてとても考えられない。お母さんも、わが息子が大真面目な顔して、そんなことを尋ねられたものだから、さぞかしビックリしたに違いない」
「それで?」
「お母さんは、どのように答えようかと困ってしまった。昔の女性のことだから、その年になってもポッと頬を染め、うつむいてモジモジと火鉢の中に眼をおとし、火箸で灰の中に『の』の字を書いた」
「『母上、いかがなもので御座いましょうか?』と、息子は返事をさいそくする。お母さんは、うつむいたままモジモジと灰の中に『の』の字を書く。そのうち、頭脳明晰な新井白石には、ハッと閃くものがあった」
「どういうこと?」
「新井白石はおじぎをすると、『ありがとうございました』とお礼を言った」
「答えてくれたの?」
「そうさ。ちゃんと答えた」
「なんと言って?」
「言葉にだしては何も言わなかった」
「分からないわ。どういうこと?」
「『この母ありて、この子あり』 頭脳明晰な新井白石のお母さんだから、やはり頭のよい人だった。お母さんは、ちゃんと仕草で答えを表していたんだ。白石はちゃんと気付いた。あとでお母さんの部屋から出ながら、口の中でつぶやいた。『灰になるまでか!』」
「あたし、まだ分からないわ。どういうこと?」
「ジューンさんは、こういう風習には、あまり馴染みがないかもしれないけれど、日本では、たいてい人が死ぬと遺体を焼くんだ。だから、『灰になるまで』とは、“死ぬまで”という意味だ」
「それ本当にあった母と息子の対話なの?」
「出どころをインターネットで調べたけれど、ついに分からなかった。でも僕と同じように、この話をどこかで聞いたとみえて、ページに載せている人がいた。そのひとのページにはこんな風に紹介されている」

雲とおく オンナは近し 枯れおばな

近代史解釈:
歴史は夜、つくられるとゆー
その昔、新井白石は母に問うた
「女性の性欲は、何時までありますか」
 .....灰文字

       

「それだけ?」
「そう。この人のページにも、どこでこの話を聞いたのかは書いてない」
「デンマンさんはどこでこの話を知ったの?」
「若い頃、落語で聞いた覚えがある。もし、どなたか出どころを知っていたら教えて欲しい」
「ところで、最初の行の『雲とおく…』というのは、何なの?」
「素人の作った川柳さ」
「川柳?」
「そう。俳句の形式で、おもしろおかしく世相をもじったりして作るザレ句のことさ」
「それで、この句のどこが面白いの?」
「僕にもよく分からないんだけれど、女性の性欲に関連していることは新井白石と母親のエピソードがここにも登場していることから分かる」
「『枯れおばな』って、なあに?」
「枯れススキのことだ。優雅に言い表わす時に、そういう風に言うんだ。『幽霊の 正体見たり 枯れ尾花』という有名な川柳がある。ジューンさんに、この句の意味が分かるかな?」
「それぐらい分かるわよ。幽霊だと思ってびっくりしたけれど、よくよく見たら枯れススキだったと言うんでしょう?」
「その通り。よく分かったね?」
「そのくらい分かるわ。これでも日本語学校へ行って勉強したんですから」
「おみそれしました」
「それで、さっきの句はどういう意味?きっと面白いんでしょう?」
「素人が、そのつもりで作ったんだと思うけれど、こういう中途半端な川柳は解読に苦労するんだ」
「デンマンさんにも分からないの?」
「川柳というのは、一度読んだだけで誰にでも分かって、しかも面白くなければならないんだ。要するに、日本語を勉強した白人のジューンさんにでも、すぐに分かるようでなければならない」
「それどういうこと?なんだか、あたしを馬鹿にしているように聞こえるわ」
「そういうつもりで言ったんじゃない。ジューンさんがけっこう頭がいいことを僕は知っているよ」
「まあ、いいわ。それよりも、早くさっきの句を説明してちょうだい」
「分かった。試してみよう。この枯れ尾花というのは、かなり年上の女性のことを指している代名詞だ。大年増のくせして、この女性はかなり性慾が旺盛で敏感な人なんだ。そこで『オンナは近し』と、表現している。この女性は、最初のオーガズムに近付いている。一般に、年をとると女性の性欲はなくなると思われている。しかし、この年増の女はそうではない。この女性を抱く若い男には、だから、女は一体、何才になるまで性欲があるんだろう?と、ついつい、愛撫の手を休めて考え込んでしまう。つまり、この若い男にとって、この年増の女はあまり性的な魅力がない。だから『雲とおく』なんだ。つまり、この雲というのは、モヤモヤとしたもの―男性の性欲、この場合にはオーガズムと置き換えることができる。女性に愛撫をぬり込めても、自分の方は、この年上の女性のようには熱くなれずに、オーガズムの中にのめり込めない。そんな、うんざりした気持ちが感じとれる」
「結局、分かり易く言うと、どういうことになるの?」
「たぶん、この若い男は、こんな気持ちを表している。あーあ、嫌だ嫌だ。もうセックスなど縁のなさそうな年になっているのに、この女のサカリのつきようはどうだ。さっきから“ゆくゆく”と言い続けだ。でも、俺の身にもなってくれ、食べたくもないものを食べさせられているような気持ちなんだ。あーあ、大年増の女はもうこりごりだ!」
「デンマンさんて、とてもいやーな解釈の仕方をするのね?」
「そんな軽蔑した眼つきで見なくてもいいじゃないか、ジューンさん。 新井白石と母親のエピソードが出てきたんだよ。これ以外に解釈のしようが無いじゃないか?」
「あたし、日本語が十分でないから、まだよく分からないけれど、きっと、もう少し格調が高い解釈の仕方があると思うの」
「ちょっと、それは言い過ぎだな。ジューンさんが説明して欲しいというから、そうしたんじゃないか。そのあげくに、解釈の仕方が下品だと、ぼくを軽蔑してガッカリさせるってわけ?」
「まあいいわ。努力して、そういう風にこじつけたことは認めてあげます。でも、もし本当にそういう女性が居たとしたなら、実に気の毒だわ」
「その若い男のほうが、もっと気の毒だよ」
(ここでジューンさんがドット吹きだして笑いころげました。)


ところで、次のようなことわざ辞典を作ってみました。上の川柳のようなことわざを集めてみました。
『私版・対訳ことわざ辞典』

時間があったらクリックして覗いて見てください。
結構面白いですよ。
英語の勉強にもなります。
じゃあね。


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