ブッシュ政権はアメリカ文明の衰退の象徴か? [アメリカ政治・文化]
ブッシュ政権はアメリカ文明の衰退の象徴か?
12月1日にQLEPのブログで書いた記事(『国際化と言うのは欧米化の事ですか?』)に次のようなコメントをもらいました。
これは、微妙に違うと思います。
選挙の方法がどんな方法であろうと、ブッシュが勝ったと思ってます。
…インチキで。
by smz at 2005-12-01 (Thu) 23:59 / URL
とにかくコメントありがとう!
そうですよ。確かにインチキでも何でもやったでしょうね。
by バークレー at 2005-12-03 (Sat) 10:32 / URL
僕は現在北米のバンクーバーに居ます。
バンクーバーは僕にとってパラダイスだとこれまでにもたびたび言ってきましたから、僕の記事を読めば、
“国際化=欧米化”
と思われてしまうのもうなづけます。
しかし、実は僕は欧米には見切りをつけているんですよ。
このことは“タンタン広場”の僕の掲示板に書きました。
『新発見!歴史の扉です。ぜひ寄ってチョウダイ!』
ゲストでも見ることが出来ると思います。
関心があったらクリックして読んでみてください。
このタンタン広場は差別語検閲が厳しいので僕は書くことを止めてしまったんですよ。
まだメンバーですが、最近はこの掲示板は文字化けするので、かれこれ2年近くもご無沙汰しているんですよ。
ついさっき22ヶ月ぶりに僕の掲示板へ行ってコピーしてきました。
語数制限も厳しくて、僕のように長い記事を書く人間にはまったく不便なんですよ。
せっかくだから、ここに書き出します。
barclay 2004/01/11 19:41:35
実はトインビーが言ったのかどうか定かではないのですが、文明というのは、大体250年で廃(すた)れるそうです。
今は英語が国際語になっていますが、250年前はフランス語だったんですね。
知ってましたか?
その前は、スペイン語、ポルトガル語というわけです。
それ以前には、ラテン語と中国語でしょうか?
その前はギリシャ語です。
そのまた前はエジプト語とヒッタイト語でしょう!
従って、そろそろ250年続いた、イギリス・アメリカ主導型の文明は、おそらく、中国、シンガポール、マレーシア、インドといった地域に中心が、移行するのではないかと私は考えています。
もちろん、この点は意見が大幅に分かれるところです。
そのことは、現時点では、たいした問題ではありません。
それでは、なにが問題なのか?
barclay 2004/01/11 19:38:16
文明が栄える、もしくは、国が文化的経済的に発展するためには、さまざまな人間が流入し混ざり合って、意見の交換ができ、新しい頭脳が生まれ、そこに文化と富が生まれてくると言うのが、私なりに歴史の裏を手探りしてきた結論なんですが、
この良い例がアメリカです。
アメリカはご存知のように人種の坩堝です。
それだけに、さまざまな考えや、創意工夫が、自由な雰囲気の中で生まれるような環境が比較的出来易い状態にありました。
しかし、江戸時代のように鎖国などしようものなら、黒船のようなものがやってくるまで、日本全体が昼行灯(あんどん)のようになってしまいます。
そうは言っても、かつて、日本にも、アメリカのように人種の坩堝のような時期があったのです。ほんと!
barclay 2004/01/11 19:36:23
日本が人種の坩堝であったのは一体いつのことなの?
それは、例の邪馬台国が出現した頃の事です。日本史は邪馬台国から始まったというような印象を持ちませんか?
それまでは、個人というものが日本史に登場しません。もちろん、天照大神とか神武天皇とかという名前は皆さんも知っているでしょう。
しかし、歴史的には神話時代ということになっています。
ところが、あたかも降って湧いたように、忽然と邪馬台国が出現します。
しかし、その頃多くの大陸人が朝鮮半島をわたって日本へやってきました。
特に、呉の国が280年に滅びると東シナ海を渡ってどっと日本へ押し寄せます。
『呉服』というのは、この人たちがもたらしたものです。いまだにこの言葉を使っています。
詳しいことは、このページを見てください。
『古代日本は人種の坩堝だった』
barclay 2004/01/11 19:34:28
もう、皆さんは、痺れを切らしているでしょうから、トインビーとタンタン広場の関係をここで説明しましょう!
要するに、人種の坩堝にならないと、その国に見るべき文化は生まれないようです。
邪馬台国の例、それにアメリカの例などは、よくそのことを物語っています。
タンタン広場にも、人種の坩堝のように、たくさんの人たちが登場して、新しい考えや、さまざまな経験を持ち込んで、あたかもアメリカが文明の主導権をとったときのような、自由と、闊達、新奇の気風にあふれたやり取りをしないと、このタンタン広場が先細りになって、遂には化石化してしまう
と。。。わたしは気になっています。
ここのところでトインビーのいわんとするところと、タンタン広場の現状が結びつくわけです。(無理に結び付けていますが。。。)
化石化現象の一つの表れが、差別用語検閲です。
これは、ちょうど、鎖国のようなものです。そう思いませんか?
新しい考えをどんどん投稿して、コミュニケーションを活発にしなければならないというときに“部落”という漢字が使えないというのは、とても不自由します。
そうでしょう?
barclay 2004/01/11 19:31:50
このように不自由な堅苦しい雰囲気の中からは、いい文化は育たないということが、歴史を振り返ってみると実によく分かります。
この考え方、見方の狭さは、これから、どんどん、新しい人が新しい考えと、進取の気風を持ち込んでくれないと、ますます、広場がつまらなくなってゆくだろうと、そのように私は感じています。
そういう意味で、一人でも新しい人が入ってくれるのはすばらしいことだと思っています。
そんな訳ですから、新しく参加した人たち!今後もよろしくね!
ぜひとも新しい風を吹き込んでチョウダイ!
僕の記事の中では、上の記事は決して長い方ではありません。
でも、タンタン広場で書くには、このように細切(こまぎ)れにしないと書けないんですよ。
僕が2年近くご無沙汰しているのがあなたにも良く理解できると思います。
しかも、“裏日本” “表日本” “部落” が差別語になっていて書けないんですよ。
僕には、とにかく居心地の悪いコミュニティです。
でも、それまで18年間欧米のネットをやっていました。タンタン広場は僕にとって初めて参加する日本のネット・コミュニティだったんですよ。
だから、懐かしいですね。
それはともかく、上の文章の中で言い尽くしていると思います。
つまり、国際化とは決して欧米化ではないんですよね。
僕はこのように考えていました。今でもそうです。
では、どういう所にアメリカ文明の衰退を感じるのか?
この事に付いてはすでに『ビーバーランド XOOPS』に書きました。
現在はジューンさんの掲示板に転載してあります。
次のリンクをクリックして読んでみてください。
『“華氏911” - 反ブッシュ大統領映画として選挙に影響するか?』
肝心な部分だけをここに抜き書きします。
ブッシュ政権は、もし単純選挙を実施していたら誕生していなかったんです。
元副大統領アル・ゴアを新大統領にしようと投票した人の方が全米で543,895票多いのですね。
つまり、あの選挙を単純にアメリカ市民の投票数で数えたなら、ブッシュ氏は54万票の差をつけられて負けていたんです。
アメリカの選挙制度には大きな欠陥があるんですね。
これを是正しないというところに私はアメリカの民主主義が硬直し始めていると見ています。
歴史文明論で見れば、一つの国が何百年と世界をリードして行くと言うことは考えられませんからね。
そろそろ、アメリカ文明も「ヤキ」が回ってきたようです。
いずれにしてもブッシュ大統領はこの票差には初めから頭を痛めていたと思うのですね。
だからこそムーア監督のこの映画も見逃すことが出来ないはずです。
ただでさえ反対派が多いのですからね。
そこへ持ってきて、この反ブッシュの映画でしょう。
これでは、確かにブッシュ大統領も再選を前にして頭痛の種がまた増えたことになりますよね。
しかし、この反対派に対する取り組みは、どうやらブッシュ大統領は出だしから間違っていたようですね。
つまり、テロを戦争で解決しようとしたところに問題があったんですね。
何も戦争だけがテロの解決策じゃないんですよね。
でも、戦争しなければならないという事情がある。
そこのところを、ムーア監督が映画で訴えているんだと私は解釈しています。
これを読んでスマットさんがこのページの最初に掲げたコメントを書いてくれたのです。
スマットさんも、単なる“著作権馬鹿”じゃないですよね。
この人の事は次のリンクをクリックすると読むことが出来ます。
■ 『僕は噛み付いたわけではありません』
■ 『記事引用における著作権の取り扱い』
スマットさんはブッシュ大統領を見る角度は確かなものを持っているようです。
選挙というものは選挙制度に見合った戦略を立てて戦うものですから、
もし、アメリカが単純選挙で大統領を選出したのなら、
当然、ブッシュさんも、そのつもりで選挙戦略をたてたでしょうね。
つまり、ブッシュさんはスマットさんが言ったように汚い事をしてでも選挙戦に勝とうとするでしょう。
なぜなら、ブッシュさんにはスマットさんが感じたような“汚い事をやりかねない”イメージがありますよ。
僕も、そのようなイメージを感じ取っています。
そのブッシュさんの汚点の一つがイラク戦争ですよね。
アメリカ国民を、いや、世界の市民を欺くために“大量殺戮(さつりく)兵器”があるかのごとくデマを流した。
そのような情報操作をする事によりあの戦争を推し進めた。
それは真っ赤な嘘であることが分かった!
僕も一時期“アメリカ文明”はすばらしいと思いました。
アポロを月に着陸させた!
あれはすばらしかったですよねぇ~。
そしてあの計画を推し進めたケネディー大統領はすばらしかった。
女性問題でかなりの批判を浴びた人だったけれど、
政治的にはアメリカが抱えている“戦争インフラ”を壊そうとする政策を採り始めたのですね。
だから暗殺されてしまった!
つまり、“戦争マシーン”をアメリカは持っています。
この戦争マシーンをちょうど“サルの惑星”という映画で描かれた通りに崇(あが)めているのがアメリカの“エスタブリッシュメント”です。
この戦争マシーンこそ、世界の戦争を引き起こしている“戦争インフラ”です。
この戦争インフラの危険性を初めて世界に向けて発表したのがアイゼンハワー将軍だったのですね。
軍人から大統領になった。
その人が“戦争インフラ”を批判したんです!
これは大変重要な事ですよ!
ところが戦争しなければやってゆけない“エスタブリッシュメント”が居た。
この連中がベトナム戦争を続けさせた!
この人たちがケネディー暗殺にもかかわっていた!
もちろんアメリカだけに居たわけじゃない!
この“戦争インフラ”を信奉している“エスタブリッシュメント”は世界に散らばっている。
根は深い!
この“戦争インフラ”をアメリカの一市民として告発しようとした人が出てきた。
それがgemologist(宝石鑑定士)のブルース・ロバーツさんです。
すでにこの人は亡くなっています。
この人の作ったファイル“Gemstone File”は知る人ぞ知る大変なファイルで、“戦争インフラ”の一端を暴露しているという点で面白い読み物になっています。
信憑性は疑えばキリがありませんが、“火のないところに煙は立たず”という諺があるとおり、荒唐無稽なものではありません。
僕はこのファイルを日本のサイトでは見たことがありません。
このファイルを一部手直しして僕のサイトに載せてあるので関心がある人は読んでみてください。
残念ながらまだ日本語に訳してありません。
次の英語が理解できれば問題なく読めるはずです。
The circulated version below differs slightly from the original, though most of the facts remain intact. I have added some links, corrected some typos, and reformatted it, but otherwise, nothing has been changed.
このファイルは次のリンクをクリックすると読むことが出来ます。
『ジェムストーン・ファイルの概要』
この“戦争インフラ”についてはまた詳しく書くつもりです。
あなたが上のファイルを読んで感想を書いてくれるとうれしいです。
僕が記事を書く時の参考にしたいと思います。
では、よろしく。
あなたのご意見・ご批判をお待ちしています。
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