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後ろ弁天、前不動 (うしろべんてん、まえふどう) [翻訳・通訳・翻訳の仕事]

後ろ弁天、前不動
(うしろべんてん、まえふどう)

上の諺の意味が分かりますか?
後ろから見るとあたかも弁天様のように美しいが、前へ回ってみるとまるで不動明王のような怖い顔の女性だと言うことです。

同じような諺に次のようなものがあります。

後ろ弁天、前般若 (うしろべんてん、まえはんにゃ)
後ろ千両、前一文 (うしろせんりょう、まえいちもん)

英語では、次のように訳されるでしょう。

She is a Venus viewed from behind,
but a Medusa seen from front.

彼女は後ろから見るとヴィーナスだが前から見るとメドゥーサだ。

この女性がメドゥーサです。
この絵では醜い女ではありませんが、神話では醜いことになっています。

ところで、ギリシャ神話でメドゥーサの事を読んだことがありますか?
まだ読んだことのないあなたのために、この女性を紹介します。

メドゥーサ

ギリシャ神話に出てくる有名なキャラクター。
髪は全て蛇で、猪の牙のような歯、黄金の翼を持っています。
また、姿を見たものは立ちどころに石に変えてしまうという魔力を持っています。
メドゥーサ(支配する女)はゴルゴン三姉妹の一番末の妹で、姉はステンノーとエウリュアレーで、極洋の彼方、夜と昼の境が接するところ、ヘスペリデスの苑の近くに棲んでいます。姉二人は不死身ですが、メドゥーサだけは人間と同様死ななければならない宿命を持っています。

ゴルゴン三姉妹は海ポントスと大地ガイアとの息子ポルキュースと娘ケトとの間にできた子供で、ポルキュースとケトの子供は他に、三姉妹のグライアイ(「老女精」、その名はペンプレドー、エニュオー、ディノー)、エキドナ、スキュラ、セイレーネス、地獄の番犬ケルベロス、メネアの獅子…などの怪物たちがいます。

メドゥーサはもとは美少女でした。
そのため、海神ポセイドンの愛を受け身ごもります。
当然のことながらポセイドンの妻アンピトリテの憎しみを受けました。
それで醜い姿に変えられてしまったのです。別の説では、アテナ女神と髪の美しさを競いあって女神が負けたので恨みを買い、醜い姿に変えられてしまったということです。

ペルセウスがメドゥーサの首をとりに行く時はアテナが知恵を貸したのでした。
ヘルメスは「隠れ兜」を貸します。
流れのニンフ、ナイアデスはキビシスという袋をメドゥーサの首を入れる為に貸します。
そしてアテナはペルセウスをグライアイのところへ連れてゆきます。
ゴルゴンの居場所は彼女たちしか知らないからです。
グライアイは生まれながら3人で一つの眼と一つの歯しか持っていなかったので、必要な時にはお互いに手渡して共用しあっていました。
ペルセウスはその眼を奪い、それをタネに脅迫してメドゥーサの居場所を聞き出したのでした。

まともに見ると石にされてしまうので、ペルセウスはアテナ女神に教えられた通りに、鏡のように磨いた楯に映る像を頼りに近寄り、ヘルメス(ヘパイストスという説もあります)から借りた鎌で寝ていたメドゥーサの首を切り取ったのでした。
その時の血から、ポセイドンの胤(たね)の天馬ペガサスとクリュサオールが生まれました。

ギリシャ神話では血からいろんなキャラクターが生まれています。
復讐の女神エリニュースたち(アレクトー、ティシポネ、メガイラ)はウラノスの切り取られたペニスから流れた血から生まれました。
そのペニスは海にほうり込まれ、そこから湧(わ)いた泡から愛欲と美の女神アフロディテ(ローマ神話ではヴィーナス)が生まれました。

英文を理解するには
ギリシャ神話やローマ神話を知らないと
何のことなのか分からない事があります。

翻訳するということは大変難しいですよね。
Medusaとは一体何者なのか?
それが分からなかったら、次の英文は充分に理解できませんよね。

She is a Venus viewed from behind, but a Medusa seen from front.

ヴィーナスが出てくるのだから、あてずっぽうで、その対極の醜い女だろうと、なんとなく分かると思いますが。。。

ところで、あなたはギリシャ神話やローマ神話に詳しいですか?
もし、かなり知っているのなら、あなたは翻訳する時に苦労する事が少ないかもしれません。

翻訳するということは、神話だけではなく、西洋史や古代ギリシャ史、古代ローマ史などの知識が要求されることも結構あります。
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