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実の兄と妹の恋愛? [日本史]

実の兄と妹の恋愛?

天智天皇と実の妹は恋愛関係にあったという歴史学者が居ますが、僕はそう思いません。なぜなら、天智天皇は女性に持てるようなタイプではなかったからです。

しかも、実の妹を本当に愛していたなら、孝徳天皇に監視役として嫁がせるようなことは、初めから決してしないと私は信じます。この間人(はしひと)皇后は、中大兄皇子に無理やり連れて行かれたのだと私は思うのです。

その時、孝徳天皇は歌を詠みます。しかし、こんなひどい仕打ちを受けても、なおかつ歌心を忘れていないというところが、なかなかどうして、馬鹿にできない、立派な人だと感心させられます。その歌とは次のようなものです。

“金木(かなき)つけわが飼ふ駒は引き出せずわが飼ふ駒を人見つらむか”

国文学者の吉永登さんは次のように解釈しています。

誰よりも愛していたお前を他人が奪ってしまったではないか。 お前は私を捨てて他の男のもとに走ったのではないか。

上の歌を見て、間人(はしひと)皇后が孝徳天皇を捨てたと解釈するのは間違いで、中大兄皇子によって捨てさせられたと解釈すべきです。そのように理解したうえで、上の歌をもう一度かみ締めて味わうと、次のようになるのではないでしょうか?

確かに事情はよく分かる。しかし、結局お前は、夫であり、叔父である、私よりも、実の兄である、中大兄皇子の言うことに従って、私を見捨ててゆく。人の世は、決してそういうものではないと私は思う。だが、今となっては、嘆いたところで仕方がなかろう。

もし、孝徳天皇と中大兄皇子を見比べて、人情の機微が理解できるのは、果たしてどちらかと尋ねられたら、私は、疑問の余地を残さずに孝徳天皇だと答えます。

そういうわけで天智天皇と間人(はしひと)皇后の関係をもう一度見直す必要があるのではないかと思っています。

見直したいと思いますか?
こういうことは興味のない人にクダクダと書いても意味ありませんからね。
もし関心があったら次のリンクをクリックして読んでみてください。

http://barclay.e-city.tv/oldhist/joe02.html


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