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不倫のテーマ [恋愛・失恋・不倫]

不倫のテーマ


デンマンさん、不倫のテーマってどういうことですの?

レンゲさんのためにテーマ音楽を選びましたよ。

あたしのために選んでくれたのですか?

そうですよ。

ゥッソォ~

ウソじゃないですよ。僕はいつものようにマジですよ。

本当に信用してもよいのですか?

もちろんですよ。僕はウソとモチはつきません。へへへ。。。

なんだか怪しいですわアアア。。。

どうやら信用してもらえないようだから、まずレンゲさんにそのテーマ音楽を聴いてもらいましょう。

どうすればよろしいの?

次のリンクをクリックしてくださいね。新しいいウィンドーが開きます。
“不倫のテーマ”を聴くにはこのリンクをクリックしてください。
この右上の写真の女性はクレオパトラのつもりです。上のリンクをクリックするとビキニ姿のクレオパトラが登場します。その写真の下にどのようにしたらテーマ音楽を聴くことができるか、というインストラクションが書いてありますから、その通りに実行してくださいね。

分かりました。やってみます。

結構、心に染み渡るテーマ音楽ですよ。

そうなんですか?それで、そのテーマ音楽はあたしのために、と言うことですけれど、セレナーデのつもりで選んでくれたのですか?

そうです。。。、と言いたところですが、ちょっと違います。

デンマンさんは、あたしの心を癒してくださらないのですか?

癒してあげたいのですが、このテーマ音楽はねぇ、恋人の窓辺の下で聞かせるような甘美な歌曲ではないんですよ。

一体どのような曲なのですか?

聴いてもらえば分かりますがねぇ、“不倫のテーマ”ですから、人の道を踏み外(はず)した女が涙を浮かべ後悔しながら聞くような曲なんですよ。

なんだかイヤな予感がしますわアアア。。。それは、あたしに対する当てつけなんですの?

いやいや、滅相も無い。そんな陰険な事を僕はしませんよ。

だったら、一体どのようなつもりで選んだテーマですの?

たまたま、次のような手記を僕は読んだのですよ。

どなたの手記なのですか?

水木洋子(仮名)さんという女性が書いた手記なんですよ。とりあえず、レンゲさん、読んでみてください。

韓流ブームにすっかりはまってしまった27歳のOLです。
夏休みをとって韓国旅行に出かけ冬ソナのロケ地巡りをしてきました。
すっかり韓国の風景や素朴な人たちに魅了された私は帰国後ハングル語の語学スクールに入校したのです。
生徒は7割が女性です。そのうちの80%は専業主婦です。ほとんどの人が私と同様で、韓流ブームにどっぷりとハマッている人たちです。

私と親しくなった42歳の奥さんは下敷きや筆箱までヨン様のイラストがあるものを使っています。もちろんその奥さんばかりではありません。
私と机を並べる女性たちの多くがヨン様グッズを大切そうに肌身離さず持っているのです。
そのような光景に当てられて私までがミーハーに思えて恥ずかしくなったほどです。
それでも少しずつ会話ができるようになると勉強が楽しくなって、だんだんやりがいを感じるようになりました。

そんな時、同じ受講生の山田さんと知り合いになりました。
韓国を主な取引先にしている貿易会社の36歳の営業マンです。
仕事でハングル語が必要なため講義に対する取り組み方も韓流ブームにハマッている女性たちとは全く違います。
しきりにメモを取ったり、熱心に質問したり、その一生懸命な様子にすっかり感心してしまいました。
上達も早くて、知らず知らずにそんな山田さんに惹かれ、私は彼をかなり意識するようになりました。

会話のきっかけを作ったのは私の方からでした。使いやすい参考書を教えて欲しいと話しかけたのです。
それをきっかけにして、それ以降も分からない事があると私は山田さんに尋ねるようになりました。 彼はとても親切丁寧に教えてくれました。

講義は週に3回です。何度も顔を合わせるうちに、自然と会話の数も増えてゆき講義が終えてから、たまには喫茶店でコーヒーを飲んだり、パブでお酒を飲んだりするようになりました。
山田さんはお酒を飲んでもすごく紳士的で決してエロいお話をしませんでした。
食事中でも韓国語の勉強や韓国のお話ばかりするので、極めてまじめな人だという印象を持ちました。
私には彼を惹きつけるだけのお色気が無いのだろうか?とがっかりしたものです。
でも、その時はやってきたのでした。

山田さんには奥さんも子供もいたのですが、親しく言葉を交わすようになってから6ヶ月程経った頃、私は思い切って別れたボーイフレンドの事を切り出したのです。
それがきっかけで、山田さんと男女関係のことを話し合うようになり、それまでに他の人には相談できなかったセックスの悩みなども彼に打ち明けるようになったのです。
そのようなわけで私たちは急速に近づいていったのです。

ある時別れたボーイフレンドの話をしているうちに思い余って私は泣きだしてしまいました。
その時アパートまで送ってくれた車の中で山田さんは私を抱き寄せて慰めてくれたのです。
その次の週私は彼を自分のアパートに招いて初めて身を任せたのでした。
久しぶりのエッチだったので、溢れ出る愛液がシーツに滴るほど感じてしまい、とても恥ずかしい思いをしました。
男性経験は別れたボーイフレンドしか知らない私は、女の扱いに慣れている山田さんの至れり尽くせりの愛撫を受けて、身も心も溶けてしまうようでした。
強烈な快楽に初めて頭が真っ白になり、悦楽にしびれて我を忘れるような恍惚感にどっぷりと浸ったのです。

山田さんと結婚することはかなわないけれど、彼の存在は今の私の生活に癒しを与えてくれる大切な人になりました。
別れたボーイフレンドとは味わうことのできなかった官能の歓びを知り、山田さんによって心が癒される以上に私の身体が彼のことを忘れられなくなってしまったのです。
でも、いつまでこの秘められた関係を続ける事ができるのか、時々不安になります。

その後どうなったのか?そこまでは書いてなかったのですか?

書いてありません。ここまでで切れていました。

かなりきわどいところまでが書いてありますわねぇ。そのあたりが男性週刊誌に取り上げられるような手記ですわァ。

レンゲさん、なかなか読みが深いですね。そうなんですよ。この手記は男性週刊誌に載っていたものなんですよ。分かりますか?

ええ、なんとなくそのような気がします。女性が読むというより男性が読んで面白く読めるように編集しなおしてあるように感じられますわ。

この結末はどうなると思いますか?

それは神様のみがご存知だと思いますわ。

僕はそう思いませんね。結末はおそらく次のようになりますよ。

そのうち、彼から「子供が大きくなったら(わたしと)いっしょになりたい」と言われました。その時点ではその言葉は、彼の本音だったと今でも思います。言葉だけでなく、彼の行動がそれを裏打ちしていたからです。でも、
“大きくなったらっていつ?”
“奥さんはどうするの?”
そんな疑問で頭がいっぱいでした。そして、それと同時に彼の奥さんに対する嫉妬は、ますますふくらんでいきました。現在だけでなく、彼らの過去の歴史、これからの生活などにも嫉妬の目が向くようになりました。

つまりわたしは、妄想に苦しめられていたのです。そんなわたしは彼に対して、自分の妄想をぶつけはじめたのです。不倫であれ、どんな関係であれ、相手から勝手な妄想をぶつけられたら、何を言えばいいのか、どうすればいいのかわからなくなる事でしょう。その頃の自分の愚かさに、今でも情けなくなります。

わたしはいつも、恋愛を通して自分も相手も
成長していけたら・・・と考えてきました。
そして、何かを得ようとも思っていました。
(念のため、モノではないです)
でも、彼との長い不倫生活の果てに、
得られたものは、負の遺産ばかりでした。

世間のすべての不倫カップルがそうだとは
限らないとは思いますが、わたしたちの場合は、
おたがいを傷つけあって(傷の質は違いますが)
後々笑顔で思い出せるようなものではありませんでした。

おそらく今、会ったとしても、お互い自分の残した
嫌なものを見ているような気持ちしか、
生まれてこないでしょう。

最初の頃のときめき。
彼のやさしさ。
いきいきとしたわたし。
何もかも、なくしてしまってからの別れ。

本当は、彼と和解したいと考えている自分がいます。
よりを戻すのではなく、ただ、醜い別れを修正したい。
・・・そんな甘い話は、ありませんよね。

『不倫の悦びと苦悩』より

デンマンさん、これはあたしが書いた手記の一部ではありませんか!

やっぱり分かりますか?

もちろんですわ!どうしてあたしの手記をつなげてしまうんですの?んも~。。。!

僕はねぇ、レンゲさんと投稿を交わすようになってから、不倫した女性の手記をかなりの数読みました。驚いたことに、たいてい結末が決まっていますよ。

どのように?

ほとんどがハッピーエンドではないんですよ。不倫した女性のほとんどが不幸な結末を迎えることが実に多いんですねえ。全く驚きますよォ。

そうですの?

あの世界的な名作“ボヴァリー夫人”の結末が繰り返されているようです。最初の手記を書いた女性も、多分不幸な結末を迎えると僕は思いますね。

結局、不倫の愛は実らないということですの?

確率的に言って、そういうことになるでしょうね。だから、本当に幸せな恋愛を望むなら、不倫はしない方が身のためだと思いますよ。

デンマンさん、それって、あたしに対するイヤミですわねぇ~?

そういう風にひねくれた受け止め方って、あなたのためにならないと思いますよォ~

また、オトナのイジメですわねぇ?

ほらほらホラ~、またそうやってひがむんだから。。。ひがんでいないのなら被害妄想に陥っていますよォ。

違いますってばアアア。。。デンマンさんは、いつだってあたしをダシにして、あたしを非難する方向にお話を持ってゆきますよォ~。あたしはふんとうに泣き出したくなりますよォ~。

そうですよォ~。。。そうなんですよ!

何がァ、そうなんですかああああ?

その気持ちを歌ったのが、この“不倫のテーマ”なんですよォ。

デンマンさん、からかわないでくださいよォ~ あたしをまたコケにするつもりなんですのォ~?

違いますよォ。僕はマジですよ!大真面目ですよお~!

この事を言い出すために、こうして長たらしい記事を書いたのですかアアア?

長いかもしれませんが、分かりやすいでしょう?

そういう遠回りなお話ってキッショイちゅ~ねん!

あれレぇ~、レンゲさんのお国訛(なま)りが出てきてしまいましたねええええ。。。

それで、何が言いたいのですかアアア?んも~

クレオパトラのような派手な恋愛をしてもねぇ、それが派手であればあるほど結末は、えてして不幸なものになるんですよ。富と名声を築いたクレオパトラは、あまりにもドラマチックな2つの恋愛を経験することによって、結果として自殺することになった。劇的な恋愛って、ほとんどがそうなんですよね。つまり、劇的な結末を迎えるわけですよ。たいていハッピーエンドではないんですよねぇ。ロメオとジュリエットもそうでしょう?その劇的な恋愛の典型が不倫ですよ。

じゃあ、あたしはどうすればよいのでしょうか?

不倫しないことですよ!

あたしは不倫したいわけではないんですってばアアア!

とにかく、レンゲさん、あなたは劇的な恋愛、危険な恋愛に近づきすぎる傾向がありますよ。あなたがそばにやってくると、僕は時限爆弾を抱(かか)えるような気持ちになるんですよ。

デンマンさんは、あたしの心にまたトゲを刺しているのですよォ。ご存知なんですか?

そのトゲが刺さるような痛みも、この“不倫のテーマ”なんですよ。そのことに気づいた女の苦痛と、あきらめと、ためいきと。。。お分かりですかアアア?

あたしを、コテンコテンにやっつけたいのですねぇ?

そうではありませんよ。僕はレンゲさんのすばらしさをちゃんと知っていますからねぇ。やはり、あなたは僕の心の恋人なんですよ。

さんざムチで叩いておいて、アメをちらつかせる。。。いつものことですわあああ。。。いややわあああ。。。キッショイちゅ~ねん!

分かりましたよ。でもね、気持ちを落ち着けて、もう一度“不倫のテーマ”を聴いてみてくださいねぇ。僕の言おうとしている事が分かっていただけると思いますよ。
じゃあねぇ~


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