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ペンは銃よりも強し [国政・選挙・政治]

ペンは銃よりも強し

10日にSO-NETのブログで書いた記事(『戦争はなくす事ができるものです』)に“北海道の住民”さんから次のようなコメントをもらいました。

初めてコメントさせていただきます、
確かに「拉致」をし、指示したものは一般市民ではないでしょう、ただ、日本国民である多数の人々が「朝鮮民主主義人民共和国」に拉致されたことは事実です、
この犯罪行為は許されるべきものではないと私は思います。 

当事者の心を考えれば「旧ソ連のように崩壊する」とは書けないでしょう
誰も、横田夫妻の心のうちは推し量れないでしょう
今、解決しようとしなければならないと私は思います

日本独特の「和」の精神も良いですが、戦うべきときは戦うことを躊躇しないことも大切なことだと思います。

by 北海道の住民 (2005-10-12 15:48)

「戦うべきときは戦う」という語句は、一体何で戦うか明記されていないんですよね。
僕の13日の記事(『国内にも問題が山積みしているのに北朝鮮と戦争(問題)を起こして一体どうなると思いますか?』)でもこの事を指摘しました。
つまり、ペンで戦うのか?それとも剣で戦うのか?

しかし、“住民”さんの文章から推し測ると、どうやら剣で戦うもののようですよね。
もちろん、初めて“住民”さんのコメントを読んだ時、僕もそのように感じました。
なぜなら、“「和」の精神も良いですが”と書いています。
「和」の精神に反することを切り出すわけですから、当然「不和」つまり、「乱=戦争」ということになりますよね。
そうなると、ペンではなく、剣ということになります。

でも、“住民”さんに弁解の余地を与えるために、僕は「説明不足です。何で戦うのか?ペンで?それとも武器で?」と書きました。

これに対して、SO-NETのメンバーであるNTHAWKSさんは疑問の余地をさしはさまずに、
“住民”さんのコメントに対して次のように書いていました。

何も武器を持って戦うだけが「戦うこと」ではないでしょう。
ペンを持って戦うと言われているのですよ、Denmanさんは。

武器を持って戦うだけが「戦い」ではないことを
横田夫妻が証明されているではないですか。

彼らの戦いが、「ない」とされていた拉致を
北朝鮮に認めさせることになったのでしょう。

武器がなくても戦えるのですよ、人間は。

by NTHAWKS (2005-10-12 20:58)

“住民”さんは武器を持って戦う気概を持て!と言っているようですね。
NTHAWKSさんは一抹の疑いもさしはさまずに、“住民”さんが“武器を持って戦う”ことを確信しているようです。

僕が不思議でしようがないのは、教養人であるなら、武器は捨てるのが当たり前だと思うのですが、この世界には戦争に解決の手段を見つける人がたくさん居るようです。

この“住民”さんもそのうちの一人です。
つまり、僕にとって、武器を持って立ち上がる人たちと言うのは、教養人とは思えないんですよ。

なぜなら、歴史を振り返ってみても、文学を見ても、戦争を謳歌しているものってあまりないんですよね!
戦時中の戦争文学なら、武勇だとか、闘魂だとかを称(たた)えているものがあるでしょう。
でも、長い文学の歴史を見ると圧倒的に戦争反対や、戦争の悲惨さを訴えているものがほとんどですよ。

古い日本文学で言えば、“平家物語”ですよね。
壇ノ浦合戦の無常さと平家の衰退を哀感を持って描いていますよ。

最近では、へミングウエイの“武器よさらば”ですよね。
まさに、武器よさらばとタイトルで明言しています。

チャンバラごっこや、戦争ごっこの好きな小学校低学年の子供ならいざ知らず、
“住民”さんのようないい大人が、国際問題や紛争解決の手段として武器を取って立ち上がるべきだと、真面目に信じている!

「教養人」と言う定義は、人によって幾分違うでしょうが、僕の定義では、教養人は武器を捨ててペンで戦う人のことを言います。
だから、僕の定義に従えば、“北海道の住民”さんは教養人ではなく野蛮人なんですよ。

“住民”さん、もしテレビを見る時間があったら、1週間でもいいから、ぜひ世界の文学の歴史を調べてみてください。
文学の中で戦争を謳歌している作品と、戦争を批判している作品を見つけて、どちらが多いか?
間違いなく戦争を否定している作品の方が多いはずですよ。

異論があったら、またコメントを書いてください。

もう一点、僕に指摘させてください。
“住民”さんは、NTHAWKSさんが指摘している極めて重要なことをすっかり見落としていますよ。

武器を持って戦うだけが「戦い」ではないことを
横田夫妻が証明されているではないですか。

彼らの戦いが、「ない」とされていた拉致を
北朝鮮に認めさせることになったのでしょう。

武器がなくても戦えるのですよ、人間は。

NTHAWKSさんが指摘している通りです。

“住民”さんは何の疑いもないように次のようなことを書いています。

当事者の心を考えれば「旧ソ連のように崩壊する」とは書けないでしょう
誰も、横田夫妻の心のうちは推し量れないでしょう
今、解決しようとしなければならないと私は思います

日本独特の「和」の精神も良いですが、戦うべきときは戦うことを躊躇しないことも大切なことだと思います。

横田夫婦のこれまでの“戦い”を見れば、
武器を持ってめぐみさんを救って欲しい!とは望んでいないことが99%はっきりしていますよ。

僕は“住民”さんの教養の程度を疑います。
“住民”さんの認識の甘さを指摘したいと思います。

横田夫婦の気持ちを思いやるなら、“武器を取って戦って、めぐみさんを救う”ことより、
“ペンを持って情報戦を繰り広げ”て金正日政権の内部からの崩壊を促し、それによってめぐみさんを救うことの方を選ぶと僕は確信を持っていますよ。
あの穏やかな表情をもった横田夫婦が、血で血を争う戦争を引き起こす事によってめぐみさんを救うことになるとしたら、めぐみさんを失うこと以上に嘆き悲しむように僕には思えますね。

つまり、僕の言いたい事は、このように横田夫婦とめぐみさんのことを持ち出して、戦争を始める口実にすることは最も慎むべき事です!
あなたはどう思いますか?


日本の軍国化に関心のある人は次のスレッドを読んでみてください。

『日本は軍国主義への道を歩んでいるのでしょうか?』


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